Wikiアプリ比べ
ちょっと仕事でWiki使いたいねって話になって、せっかくなので色々と調べてみた。
動機
社内で作ったアプリの使い方をWikiにまとめたいなと思って、どういうWikiを使おうか色々試してみた。
クラウドサービスを使うのはお金がかかったり、セキュアな情報を書けなかったりするので、 社内でサーバとして立てられるものに限って調べた。
各Wikiの試用
無料のものについてはお試しで使ってみた。最近はDockerイメージで簡単に試せていいですな。 試したソースはgithub参照
各Wikiの感想
Pukiwiki
ザ・昔ながらのWiki。親しみのあるデザインに感じるのは大学時代によく使っていたからかなぁ。
編集画面はシンプル。Wiki記法を覚えていないときは調べないといけないが、覚えてしまえばこれでいいと思う。 画像を上げたいときは添付ファイルをアップロードして、リンクを貼らないといけなくて結構めんどい。
Mediawiki
デザイン的にはPukiwikiとそんなに変わらない昔ながら感。
編集画面はこんな感じ。多少記法を覚えていなくてもテキストボックスの上にあるボタンを押すと補完してくれる。
画像アップロードについてはデフォルトだとアップロードできない設定になっている。 LocalSettings.phpの「$wgEnableUploads」の設定をtrueにする必要がある。(デフォルトはfalse)
その上でPukiwikiと同じ方式で画像を貼るのでめんどい。
Dokuwiki
デザイン的には上のと比べると少し進化した感じ。
編集画面はこんな感じ。Mediawikiとそんな変わらない。
画像については一々添付に行かなくてもテキストボックスの上のボタンからアップロードできるから少し楽。
Crowi
一気にモダンでおシャンなデザイン。いいね機能とかもついていたり、ユーザ画像も登録できたり、 色々機能があって触ってて楽しい。
編集はMarkdown記法なので、結構いろんなところで使って覚えやすい。 リアルタイムプレビューされるのもなかなか便利。
画像はドラッグ&ドロップでもクリップボードからのCtrl+vでも貼れてとっても楽。
あと、地味にテーブルを書いたときにTabで次のセルに移動できるのが楽。
Growi
Crowiがさらに進化したやつ。認証も普通のパスワード認証だけでなくLDAPやSAMLやOAuthも使えてGoogleアカウントで ログインみたいなことも簡単にできてすごくいい。
編集画面はこんな感じ。Crowiと同じくMarkdown記法+リアルタイムプレビューで画像も同じように貼り付けられる。 公開範囲を絞れたり、公開をSlackで通知したりみたいな機能までついていて至れり尽くせり。
1つだけ不満なのは、Crowiではテーブルを書くときにTabでセル移動できたがこれはできない。
代わりではないが、作ったテーブルの右上をクリックするとテーブル内データの編集ができたりする。 ファイルからインポートできたりする。(csv, tsv, htmlが対応している)
Gitlab
プライベートで立てられるGitサーバで、Wikiがメイン機能ではないが、プロジェクトごとにWikiが書ける。
編集画面はこんな感じ。ちょっとテキストボックスが狭いが、Markdown記法で書けるし、画像もCrowiとかと同じように ドラッグ&ドロップもクリップボードからのCtrl+vもできるし、テキストボックス上のボタンがあるから記法分からなくても ある程度補助してもらえたりして、案外便利。
Redmine
ご存知チケット管理ソフトのRedmineでもプロジェクトごとにWikiが作れる。
編集画面はこんな感じ。Dokuwiki風の編集画面と、画像も下のファイルアップロードボタンから貼れるので多少はまし。